2010年12月03日

畠中恵『ゆめつげ』

少しだけ、感想を書いていこう。

畠中恵は、今まで『しゃばけ』シリーズしか読んだことがなかった。
『ゆめつげ』は、『しゃばけ』のように妖怪は出てこないけれど、
やはり異能を持った青年が主人公の不思議な時代小説だ。

畠中恵の小説は、時代小説であり、ファンタジーであり、そしてミステリーでもある。
この『ゆめつげ』も、どの要素も十分に活かされつつ、綺麗にまとまってとても良い印象。

時代背景とファンタジーの要素は、切っても切り離せない。
妖怪の雰囲気を感じられたり、見たい光景を夢に見られる力の存在は、
夜になれば闇に閉ざされる、そんな時代の日本にこそふさわしい。
江戸時代と妖怪、異能の妖しい雰囲気は、不思議にマッチしていて、それが素晴らしい。

また、ミステリーの要素についても、この人の構成力は素晴らしい。
本格推理、というには少し物足りないのだけれど、いわゆる謎解きの爽快感も味わえる、
小気味よい作品。


う〜ん、なんだか漠然としているけれど、読んで時間が経っているから仕方ないとしよう。
posted by TO-SAN at 23:22| 北海道 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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