2010年12月18日

姫野カオルコ『ツ。イ、ラ、ク』

しばらく前から、よじれるほど甘酸っぱい恋愛小説が読みたいなぁ、と思っていた。
今回は前から読みたいと思っていた『ツ、イ、ラ、ク』。
読む前に聴いたり見たりしていた評判が高すぎて、読みたいと思いつつ期待はずれだったらどうしよう、と心配していた本。
結果として、その心配は杞憂に終わった。
身もよじれるほど、というのとはタイプは違うけれど、紛う事なき恋愛小説だった。
不満な部分というか、没頭できない部分はそれなりにあって、そういう意味では完全に満足だったわけではない。
けれど、こういう恋愛があるということの描かれ方は、他にないものだ。
男と女が、恋に落ち、身を焦がし、そしてそれは一生忘れない出来事となって刻まれる。
恋と性欲はイコールではないのだけれど、この時代の若い男女において、それはほぼ同時に表れるもの。
それが良いか悪いかはおいておいて、もっとも直接的に、「恋に落ちる」という現象を示してくれたのが性欲だというこの描かれ方は、どぎついはずなのにあまり不快を感じさせない。
そのあたりが作者の上手さと、あるいは「恋」の持つ純粋さなのかもしれない。
posted by TO-SAN at 22:53| 北海道 ⛄| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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