2011年04月24日

図書館の自由に関する宣言

前回、『レインツリーの国』はしばらく積ん読と書いたけれど、
移動の隙間にさっと読んでしまった。
そしてついでに、有川浩『シアター!』も読了していたことを思い出した。

『図書館戦争』には、『図書館の自由に関する宣言』が登場する。
これは、有川浩が創造したものではなく、現実にあるものであることをご存知だろうか?
日本図書館協会という組織の中に、こんな宣言があるのだ。


図書館の自由に関する宣言

 図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することをもっとも重要な任務とする。

 第1 図書館は資料収集の自由を有する
 第2 図書館は資料提供の自由を有する
 第3 図書館は利用者の秘密を守る
 第4 図書館はすべての検閲に反対する

図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。


実際にはそれぞれに細かい条文が付け足されているので、詳しくは
図書館協会のHPを参考にしていただきたい。→図書館の自由に関する宣言

この条文を目にした時、高校時代に中央図書館の見学に行った時のことを思い出した。
高校の先輩でもあるその司書の方は、地下鉄サリン事件の例を引き合いに出しつつ、
図書館の失敗について話をしてくださった。
あの時、図書館は警察からの要求にしたがって、
毒物やサリンに関する著作を借りた人物のリストを提出したそうだ。

プライバシーの侵害。

何に興味を持って、どんな本を読むのか。
それを調べられるというのは、頭の中を覗かれるにも等しい行為だ。

その件があって以来、広島市の図書館は、
基本的には警察にもそうした貸し出し履歴を見せたりはしないとのことだった。

図書館の自由に関する宣言は、確かに図書館の力によって維持されている。

『図書館戦争』の設定は、大げさだけれど決して空想ではない。
現実に、図書館は戦っている。



三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』読了。

新たに増えた本
有川浩『シアター!2』
岩本茂樹『先生のホンネ』
posted by TO-SAN at 23:36| 北海道 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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