2012年05月30日

『絶望の国の幸福な若者たち』古市憲寿

希望がない社会であるほど、若者は現状を幸福だととらえる。
今よりも幸福な未来を思い描くことが困難であれば、幸福は「今」に見いだすしかない。
未来ある社会であるほど、若者は現状に満足せず、今の状態を「不幸」だととらえる。
今よりも幸福な未来を簡単に思い描けるからこそ、現状はまだまだそこに達していないと感じてしまうから。

そんなことを過去の資料や現在の若者へのインタビューから描き出している本書。
年配の評論家達が、かつて自分たちが若かった時代を振り返りながら、
その時代を知らない若者たちを論じることのナンセンスをはっきりと描いている。
今若い人は特に、一読する価値のある本だと思う。

自分自身に翻ってみると、基本的に幸福感に包まれて日々を送っていて、
なんとものほほんとした人生であることよと感じることもままある。
けれど、時折どうしようもない不安に襲われることもある。
そんな気持ちを行き来しながら生活していると、
自分もやはり「絶望の国」に生きる「幸福な若者」なんだろうと思う。
posted by TO-SAN at 23:06| 広島 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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